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6歳未満の子供には「使用を控えること」の理由について

前回の「手の届かない所に保管すること」では、急性中毒を予防するための注意書きでした。続いて「使用を控えること」の理由を考えてみたいと思います。

 

「使用」とは、「一日に3回それを毎日使い続けること」だと思いますので、慢性中毒を引き起こさないための注意書きと考えて良いでしょう。

慢性中毒の症状として、歯のフッ素症(エナメル質形成不全・斑状歯)や骨のフッ素症(骨硬化症)といった病気があり、歯のフッ素症のリスクは歯の形成期(生後から幼児期)までの間にフッ化物を過剰に摂取することによって引き起こされると言われています。このことから「使用を控えること」と注意書きが書かれています。

 

因みに6歳のお子さん(平均体重がおよそ20kg)で計算してみると、、、

フッ化物の摂取許容量は1日当たり2,2mgとなっています。これを1500ppmの歯磨剤に当てはめると、およそ1,5センチ程度の歯磨剤を丸ごと繰り返し飲み続けた場合に慢性中毒が起こる可能性がある計算になります。6歳から14歳までのお子さんに推奨されている歯磨剤の使用量は1センチ程度ですが、歯を磨いた後にブクブクうがいを1回すると、歯磨剤に含まれるフッ化物は多く見積もっても5分の1(少ない所では10分の1)しか残らないというデータがありますから、ご安心ください。

 

フッ化物はむし歯の予防に有効なものですが、使用量を間違えると副作用があることも事実です。

逆に使用量が少ない時には予防の効果は弱まりますので、かかりつけの歯科医院で使い方を聞いてみてください。

 

 

数値等のデータは「テーマパーク8020」から引用しました。